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40代の店員が感じる「えっ?」と思う瞬間
コンビニで働いていると、海外のお客さんが増えてきたことを実感します。
特にベトナム、スリランカ、インドネシアの方が多く来店されるのですが、その中でよく見かけるのが
「レジでの買い物の仕方が日本人と違う」ということ。
例えば、レジでお会計をしている最中に急に売り場に戻ってしまうお客さん。
後ろに並んでいるお客さんがいてもお構いなしに追加の商品を取りに行くことがあります。
40代の店員としては、
「お客さんの対応も慣れてきたし、多少のことには驚かなくなったけど、これはちょっと困る…」
と思う瞬間です。
日本の感覚では「レジが終わってから買い足せばいいのに…」と思うかもしれません。
でも、これは文化の違いが影響している可能性が高いんです。
ベトナム・スリランカ・インドネシアの買い物文化とは?
ベトナムの買い物スタイル
ベトナムでは市場文化が根強く、買い物はおしゃべりをしながらのんびり行われることが多いです。
お金を払う前に商品を吟味するのが当たり前で、「最後に追加で買う」というスタイルが染み付いています。
ベトナムの方にとって
「レジに並ぶ=会計が終わる」ではなく、「まだ買うかどうか考える時間」
と捉えられることも。
だから、レジの途中で商品を取りに戻るのも自然な行動なのです。
スリランカの買い物スタイル
スリランカでは、スーパーマーケットが一般的ですが、市場での買い物も多く、価格交渉をするのが普通。
商品をレジに持って行った後でも、追加で購入することが一般的なため、日本のコンビニのスムーズな流れに馴染めないことがあります。
また、スリランカでは「時間に対する感覚」が日本とは違い、少しくらい待っても問題ないと考えることが多いです。
そのため、後ろに人が並んでいても気にせず商品を取りに行くことがあります。
インドネシアの買い物スタイル
インドネシアでは、フレンドリーな接客が当たり前で、店員とのやり取りを楽しむ文化があります。
スーパーでは、
「会計中でも追加で買う」ことはよくあるため、日本のコンビニで「レジが終わるまで待つ」
という意識が薄いことも。
また、インドネシアの人は気さくな性格の方が多く、
「ちょっと待ってね!」
といった軽い感覚で戻ることも珍しくありません。
40代の店員が実践!日本のコンビニでのトラブルを減らすには?
1. 「先にすべて選んでください」と優しく伝える
レジでの混乱を防ぐために、お客さんが会計を始める前に
「お買い物はお済みですか?」と声をかけるのが効果的です。
また、シンプルな英語やベトナム語、インドネシア語で
「先にすべて選んでください」と伝えるのも一つの方法です。
例
日本語:「お買い物はこれで全部ですか?」
英語:「Did you get everything you need?」
ベトナム語:「Bạn đã mua đủ chưa?」
インドネシア語:「Apakah Anda sudah memilih semuanya?」
シンハラ語:「මේ ඔක්කොම ඔයාගෙ සාප්පු සවාරිද?」
タミル語:「இது எல்லாம் உன் ஷாப்பிங்கா?」
スリランカの公用語はシンハラ語とタミル語ですが、連結語として英語も認められた言語の為、多くの場面で英語が通じます。

よかったら使ってください
2. POPや張り紙を活用する
レジ周辺に「お会計中に売り場に戻るのはご遠慮ください」という案内を貼ることで、視覚的に伝えることができます。
ただし、否定的な表現よりも「お会計前にお買い物をお済ませください」といった優しい表現の方が効果的です。

よかったら使ってください。
3. 日本の買い物マナーを知ってもらう
文化の違いはお互いに学び合うことが大切です。
「なぜ日本ではこうするのか」を知ってもらうために、簡単な説明をすることも重要。
例えば
- 「日本ではレジの流れをスムーズにするために、会計後の追加購入は控えています。」
- 「後ろに並んでいる人のために、レジの流れを大切にしています。」
といった説明をすると、納得してくれる方も多いでしょう。
文化を知れば、お互いに気持ちよく買い物できる!
40代の店員として、色々な国の人と接してきました。
レジでのトラブルは、決して「マナーが悪い」わけではなく、文化の違いが原因になっていることがほとんどです。
「日本ではこうするのが普通」という前提だけで考えず、「相手の国ではどうなのか?」と一歩踏み込んでみることで、お互いの理解が深まります。
特に海外のお客さんが増える中で、私たち日本人も柔軟な対応を心がけつつ、日本の文化を優しく伝えることが大切だおもいます。
あなたのコンビニでも、ぜひ試してみてください!