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コンビニでよく聞かれる!日本の「すみません」の多様な意味と使い方
日本に来たばかりの外国人の方から、コンビニでよく質問される言葉の一つに「すみません」があります。
日本語を勉強している方でも、この一言には様々な意味合いがあり、使う場面によって戸惑うことがあるようです。
今回は、コンビニでよく耳にする「すみません」が、どのような意味で使われているのか、具体的な例を交えながら解説します。
先日公開した記事「【来日ホヤホヤ向け】日本に来て最初に戸惑うことTOP5と解決策」でも触れましたが、「すみません」は本当に奥が深い言葉なんです。
1. 謝罪の「すみません」

最も基本的な意味合いは、相手に迷惑をかけた時や、自分のミスを詫びる時の「ごめんなさい」に近い使い方です。
コンビニでの例
- お客様が商品を落としてしまった時:「すみません、大丈夫ですか?」
- レジで少しお待たせしてしまった時:「大変お待たせしてすみません。」
- 商品の場所を聞かれた際に、間違った場所を案内してしまった時:「申し訳ございません、私の間違いです。すみません。」
この場合の「すみません」は、相手への申し訳ない気持ちを表しています。
2. 感謝の「すみません」

意外かもしれませんが、親切にしてもらった時や、何かをしてもらった時に、感謝の気持ちを込めて「すみません」と言うことがあります。
「ありがとうございます」の代わりに、少し遠慮がちな、または親しみを込めたニュアンスで使われます。
コンビニでの例
- お客様が重い荷物を運ぶのを手伝った時:「ありがとうございます」「いえいえ、すみません。」(感謝の気持ちと、相手に手間をかけたことへの少しの恐縮が混ざっています)
- お客様がレジ袋を断った時:「結構です」「あ、そうですか。ありがとうございます。すみません。」(感謝の気持ちと、袋に入れなくて手間が省けたことへの軽い気持ちが込められています)
3. 呼びかけの「すみません」

店員さんなど、相手に声をかける時にも「すみません」が使われます。
「あのう」に近いニュアンスで、相手の注意を引くための言葉です。
コンビニでの例:
- お客様が店員に声をかける時:「すみません、〇〇はどこにありますか?」
- 店員がバックヤードにいるスタッフを呼ぶ時:「〇〇さん、すみません、ちょっといいですか?」
この場合は、相手に何かを尋ねたり、お願いしたりする前のクッション言葉として使われています。
4. 軽い依頼・許可を求める時の「すみません」

相手にちょっとしたお願いをする時や、何かをしても良いか許可を求める時にも「すみません」が使われます。
コンビニでの例
- お客様が温めてほしい商品を出す時:「すみません、これ温めてもらえますか?」
- 店員がお客様に確認をする時:「すみません、こちらの商品は温めますか?」
この場合の「すみません」は、「〜してもらえますか?」「〜してもよろしいですか?」といった依頼や許可を求める表現を、より丁寧でやわらかい印象にする効果があります。
「すみません」を使いこなそう!
このように、「すみません」は様々な場面で使われる、とても便利な日本語です。
最初は戸惑うかもしれませんが、それぞれの場面での意味合いを理解することで、より自然に使いこなせるようになるはずです。
もし、コンビニで「すみません」と声をかけられた時は、相手がどのような意図で言っているのか、状況をよく見て判断してみてください。
そして、もしあなたが「すみません」を使う時は、伝えたい気持ちに合わせて、少しずつ使い分けてみてくださいね。